今日は、友達と焼き物を見に行った。
思えば、わたしの人生はここ2年より前はずっと暗かった。なかでも、どん底に落ちた時期が二度ある。ひとつは、高校生のころだった。
今日会ったのは、その高校1年のときに出会った友達だ。
同じクラスで、やさしい彼女のことが、わたしは大好きだった。
でも、2年生に上がってクラスが離れ、自然と話すことも減っていった。
その頃、わたしは自分のことで精一杯で、ついには学校に行けなくなった。高校2年、3年のころは世界のすべてが暗く見え、生きる気力さえ失ってしまった。
廊下で彼女を見かけても、声をかけられなかった。
わたしが話しかけたら、彼女まで周囲から変な目で見られるのではないかと思った。
それでも、ずっと彼女のことは好きだった。
卒業してからも会うことはなく、ただときどき思い出しては「会いたいな」と心の中でつぶやくだけで、連絡する勇気は出なかった。
それから七年以上が過ぎて、SNSをきっかけに、再びつながった。
思い切ってカフェで会う約束をしたとき、正直とても怖かった。
過去の記憶が苦しくなるのではないか、彼女がすっかり変わってしまっていたら、自分と会って楽しいと思ってもらえるのか――いろんな不安でいっぱいだった。
でも、実際に会った彼女は、あのころと変わらなかった。
見た目は大人になっていたけれど、中身は大好きだったやさしい彼女のままだった。
何年も会っていなかったのに、驚くほど自然に話せた。
ほんとうに縁がある人とは、たとえどれだけ離れていてもまためぐり逢えるのだと、そのときに思った。