今日は2025年9月20日。
でもこれは昨日の続きだから、タイトルは「9.19」にする。
夜中、なぜわたしはこんなにもデザインが好きで、苦しくてもやめられないのか考えていた。
出た結論は二つ。情報を整理するのが楽しいこと。そして、アウトプットするのが楽しいこと。
とくに「アウトプットする時間」が、わたしにとっては格別に楽しい。
わたしは『配色&デザインアイデア事典』という本を出した。
写真から色を抽出し、その色だけでデザインをつくるという内容だ。
この本をつくっていた時間は、ほんとうに、ほんとうに楽しかった。
まず、写真からスポイトで6色くらい色を取る。
それからじっと写真を眺め、「さて、何を作ろうか」と考える。
映画のポスターにしようと決めたら、タイトルは何にするか、日付はどうするか、役者名はどうしようか、タイポグラフィの元になる言葉を適当に思い浮かべ、そこからまたデザインを組み立てていく。
自分で好きに色を選ぶことはできない。あらかじめ抽出した6色の中で最適な組み合わせを探るしかない。
その制約がまた、たまらなく楽しかった。
考えたことを形にしていく瞬間に、わたしは一番幸福を感じるのかもしれない。
出版されたときはもちろん嬉しかったけれど、本が出たあとよりも「作っていた時間」の方が何百倍も楽しかった。
Amazonのレビューはひとつも読んでない。怖くて見たくない。
賞にもあまり興味がない。何度か応募したけれど駄目で、そのたび悲しくなった。
それ以上に、自分の「いい」と思うものをつくりたいだけなのだ。
そこに他人の評価が入ると、一気に息苦しくなる。
お金や地位や名誉は、わたしにとっては、どうでもいいまではいかないけど、まぁそこまで重要ではなくて、
ただ、とにかく、つくらせてほしい。
頭に浮かぶものを外に出させてほしい。
こう書いていると、やっぱり自分は「商業デザイナー」には向いていないんだろうなと思う。
ああ、いつか、絵を描いて、文字を書いて、デザインをして、生きていきたい。
また本を出したい。テーマはデザインでなくてもいい。書けさえすれば。
もちろん喫茶店もがんばります。
なんかもうめちゃくちゃだけど、わたしはそういう人間なんだろう。