きのう

きのう、はじめて、お客さんの前で珈琲を淹れることができなかった。

手が震えることは、今までもたまにあった。

開店したばかりでまだ慣れていないときとか、久しぶりの営業の日に珈琲が好きそうなお客さんがカウンターに座ってくれたときとか。

それでもなんとか珈琲は淹れられたんだけど、昨日は、はじめて、あ、ほんとうに無理だ。となってしまった。

お客さんから見えない裏で、珈琲を淹れて、お出しした。

うちは珈琲屋ではないし、目の前で淹れることができなかったからって、そこまで気にすることはないのかもしれないけれど、なんだか、プロ失格みたいな気持ちになってしまって、すごく落ち込む。

色々考えることが多くて、つらい、最近。

わたしは、やっぱり、ひとりで喫茶店を頑張ること、難しいのかもしれない。

いっちゃんに、会いたい。

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